ムダ毛処理には、大きく分けて4つの種類があります。まずは、脱毛や除毛などムダ毛処理の種類と仕組みについてチェックしてみましょう。
脱毛初心者さん必見!脱毛サロンや医療脱毛のメリットとデメリット

スカートを履くときや薄着の季節になるとムダ毛が気になりますよね。カミソリを使うと肌が傷んでしまうし、毛抜きを使うとプツプツした毛穴が気になってしまいます。「脱毛にチャレンジしてみたいけれど、どれがいいのかわからない!」という人も多いようです。そこで今回は、脱毛の種類や仕組みなど脱毛の基礎知識についてご紹介します。脱毛サロンや医療脱毛クリニックについても解説するので、脱毛に興味がある人はぜひチェックしてみてくださいね。
【目次】
脱毛の種類

脱毛の種類▶︎レーザー脱毛
レーザー脱毛は、クリニックでのみ受けることができる脱毛方法です。医師による医療行為なので効果的で信頼度も高いのが特徴です。レーザーを当てる場所や体質によっては痛みを感じることもありますが、クリニックには麻酔も用意されているため事前に医師に相談してみるといいでしょう。
【仕組み】
レーザー脱毛に使用されるのは、特定の色に反応する特殊なレーザーです。毛のメラニン色素に反応させて、毛にレーザーの熱を集めることで毛全体にダメージを与えていきます。
すると、毛だけではなく毛の根元の部分にある「毛母細胞」とその周囲にもダメージが行き渡ります。毛母細胞にダメージを与えて活動を抑えることで体毛が抜け落ち、毛母細胞の周囲にもダメージを与えることで毛母細胞の生成を抑えます。
【効果】
毛が抜け始めるのは施術から約2〜3週間後です。ムダ毛は一度できれいにしたいところですが、一度のレーザー照射で毛母細胞にダメージを与えることはできないため、何回かに分けて照射していく必要があります。個人差はありますが、5回〜6回の施術で効果を実感することができます。
また、レーザー脱毛は、毛のメラニン色素に反応させて行うものです。そのため、メラニン色素の少ないうぶ毛や、狭いところにたくさん集まって生えているヒゲへの使用は難しいとされています。ただし、最近はうぶ毛やヒゲに対応できる機械も開発されてきているようです。
そのほか、レーザー脱毛はメラニン色素が多い部分にも不向きです。日焼けした肌や色素沈着が強い部分には、脱毛効果をうまく発揮することができないため、ほかの脱毛方法でアプローチしていく必要があります。
【値段】
レーザー脱毛は、医療行為ですが保険適用外なので、ほかの脱毛方法よりも価格が高いという特徴があります。
価格の目安は以下になります。
・ワキ▶︎10〜15万
・腕、ビキニライン▶︎15〜20万
・ひざ下▶︎25〜20万
脱毛の種類▶︎フラッシュ脱毛
フラッシュ脱毛は、医療行為ではないためクリニックに限らずサロンでも行うことができる脱毛方法です。痛みはあまり感じませんが、効果も穏やかです。毛は細く少なくなっていきますが、定期的な自己処理も必要です。
【仕組み】
レーザーのかわりに、レーザーよりも出力の低い光を当てて行う脱毛方法です。仕組みはレーザーとほぼ同じで、体毛が持つメラニン色素に光を当てて熱ダメージを与えます。髪の根本にある髪を作る部分「毛母細胞」にダメージを与えることで体毛が抜け落ちていきます。
【効果】
レーザーに比べ、出力が低いため効果も穏やかです。施術からおよそ1〜2週間のうちに抜け始めるため、効果が出るまでやや時間がかかります。個人差はありますが、10回〜20回の施術で効果を感じることができます。
光脱毛を行うと体毛が細くなり量も減るため、普段の自己処理が楽になります。痛みも感じにくいため気軽に行える脱毛です。光を広範囲に当てることができるため、広い範囲を脱毛するときにもおすすめです。
光脱毛は、体毛そのものは薄くなり量も減りますが、効果が穏やかなので永久脱毛にはつながることはありません。また、出力が低い光脱毛はレーザーよりもさらにメラニン色素が薄いうぶ毛には反応しにくいという側面もあります。
【値段】
光脱毛の価格は、レーザーに比べて低価格なのが特徴です。サロンによってさまざまなキャンペーンも行われているため、さらに低価格になることもあります。
・ワキ▶︎3万前後
・ひざ下▶︎6~8万
・Vライン▶︎2万円前後
・全身▶︎13万~35万円
脱毛の種類▶︎ニードル脱毛
痛みが強く価格も高いのですが、もっとも効果的な脱毛方法がニードル脱毛です。
【仕組み】
ニードル脱毛は、毛穴一つ一つに針を刺し、電流で毛母細胞を破壊していきます。強い痛みを伴うことで知られていますが、最近は痛みを軽減するための工夫がなされています。クリニックでのみ使用可能な「絶縁針」は、特殊コーティングにより肌に触れる部分への電流の流れを断つことができるため、火傷や痛みを抑制することができます。
また、クリニックでは麻酔を使用することができるため、痛みが気になる人は事前に医師に相談するようにしましょう。
【効果】
クリニックで行う医療ニードル脱毛は、毛母細胞がある毛乳頭をダイレクトに破壊します。色素に関係なく施術することができるため、うぶ毛にも対応できるところがポイントです。
見えている毛に施術し、1本1本丁寧に抜いていき、見えている毛をその場でなくすことができます。そのため、即効性が高く脱毛後すぐにツルツルになることができる脱毛法です。
また、医療ニードル脱毛は「永久脱毛」と呼ぶことができる脱毛法です。永久脱毛とは、最後の脱毛から1ヶ月後の毛の再生率が20%以下の脱毛法を指します。
人間は生き物ですので、体質の変化で毛が生えてくることもあります。そのため、永久脱毛といっても絶対に毛が生えてこなくなるとは言えません。しかし、ムダ毛処理の回数を大幅に減らすことができるため、肌のダメージを減らし処理にかかる時間を短縮することができます。
【値段】
ニードル脱毛は、毛穴1本1本に針を刺して丁寧に脱毛を行います。そのため、1本あたりや1分あたりの時間単位で価格設定をしているところが多いようです。
・1本 500円 ~1,000円
・1分 600円
・ワキ 10万円~35万円
広い部位の場合、時間も回数もより多くかかってしまうため、価格も高額になります。ほかの脱毛方法に比べ、価格がかなり高いのもニードル脱毛の特徴です。
脱毛の種類▶︎除毛/抑毛
ムダ毛を処理する方法には、脱毛のほか除毛や抑毛といった方法などもあります。
【仕組み】
○除毛
除毛は毛を剃ったり溶かしたりすることで、見えている部分のムダ毛を取り除きます。
市販されている除毛クリームは、毛に含まれている特殊なタンパク質にのみ反応し、分解することで毛を溶かし取り除きます。処理後2〜3日でまた生えてくるため、ムダ毛が気になり始めたら再度処理が必要になります。
これに対し、ブラジリアンワックスは塗った場所にシートを貼って肌から引き剥がすというものです。シートに密着した毛を引き抜くことでムダ毛を取り除きます。
広い範囲を一度に処理できるため、ムダ毛処理の時間を大きく減らすことができます。処理後約1週間〜2週間で再び生えてくるので、ムダ毛が気になり始めたら再度処理が必要です。
○抑毛
抑毛は成長を抑えることでムダ毛の目立ちを抑える方法です。市販されている抑毛ローションやクリームには、イソフラボンのように毛の成長を抑える成分が配合されたもののほか、毛を構成するたんぱく質を分解する酵素が入ったパイナップルエキスが配合されたものがあります。
こういった抑毛ローションやクリームには、毛が生えてこない状態にする働きはありません。しかし、お手入れする周期が減ったという声もあり、お手入れの回数を減らすことで時間の短縮や肌のダメージを軽減したいひとにおすすめです。
【効果】
カミソリや脱毛ワックスを使った除毛は、目に見えている部分の毛を取り除くムダ毛処理方法です。また、抑毛ローションは、毛の成長をゆっくりにし、ムダ毛処理のサイクルを遅らせるというものです。
どちらも、ムダ毛の成長を止めることはできないため、定期的にお手入れが必要になります。
【値段】
除毛クリームや抑毛ローションは、ドラッグストアでも市販されているため気軽に購入することができます。
価格はメーカーや種類によってさまざまですが、1,000円前後で手に入れることができるため、気軽にはじめることができるお手入れとしてとても人気です。
脱毛はどこでする?

脱毛サロン
医療機関ではないため、効果はマイルドで痛みも少ないのが特徴です。価格も比較的安く気軽に通うことができます。
脱毛サロンのメリット/デメリット
【メリット】
・痛みが少ない
・価格が安い
・店舗が多く予約しやすい
サロンでの脱毛は、医療機関での脱毛に比べ器具の出力も低く痛みが少なく、続けやすいのが特徴です。キャンペーンなども多く、低価格で脱毛を行うことができます。全国的に店舗数も多く、予約も取りやすいため気軽に通えるのも嬉しいポイントです。
【デメリット】
・効果がマイルド
・永久脱毛はできない
サロンは医療機関ではないため、器具の出力が低くなっています。そのため、脱毛の効果もマイルドで、効果を実感するまでに時間がかかります。また、永久脱毛は医療機関でしか行うことができないため、サロンでの脱毛は永久脱毛ではありません。
しかし、毛量を減らし薄くすることはできるため、自己処理にかける時間や肌へのダメージを大幅に減らすことができます。
医療クリニック
医療クリニックで行う脱毛は、医療従事者によって行われるため安心です。高価で痛みもありますが、効果もしっかりしているため、とにかくしっかり脱毛したいという人におすすめです。
医療クリニックのメリット/デメリット
【メリット】
・効果が高い
・短期間で終了
・ニードルなら永久脱毛も可能
・医療従事者により行われるので安心
・麻酔で痛みの軽減も
医療機関であるクリニックで行う医療脱毛は、器具の出力が高く一定の効果を認められたものを使用しています。そのため、効果も高いのが特徴です。
クリニックで行うニードル脱毛は、永久脱毛も可能な脱毛法として認められています。また、クリニックには医師が常駐しているため、万一肌トラブルが起きても適切な対処を行うことができます。
医療機関であることから、麻酔を用意することもできるため、事前に相談することで痛みを軽減させることも可能です。
【デメリット】
・価格が高い
・痛みが伴う
・クリニックの数が少なく土日が休みのことも
医療脱毛は効果は高いのですが、脱毛サロンに比べて高価格です。また、医療脱毛を行なっているクリニックがまだまだ多くはないため、予約が取りにくいこともあります。そのほか、病院と同じく土日祝が休みであることが多く、通いにくいという一面も。
脱毛のメリットとデメリット

ムダ毛の処理は、自宅でカミソリやクリームを使うことでも行うことができます。それでも、脱毛サロンやクリニックで脱毛を受ける人が多いのはなぜでしょうか。脱毛のメリットとデメリットについて注目してみましょう。
脱毛のメリット
・カミソリや毛抜きに比べ肌へのダメージが少ない
・水着や露出の多い服でも自信を持てる
・ムダ毛処理の時間を短縮できる
・場所によってはムレ・かゆみ・臭いの軽減に繋がることも
カミソリなどを使った自己処理を続けると、肌にダメージを与えてしまいます。しかし、脱毛をすることでムダ毛が減り、自己処理の回数は減っていくため、自己処理による肌へのダメージを抑え、自己処理の時間を短縮することもできます。
水着や露出の多い服を着ると、ムダ毛のそり残しがないかそり跡のプツプツが目立っていないか不安になりますよね。脱毛でムダ毛を減らし薄くすると、自己処理をする部分も少なくなりムダ毛の目立ちも抑えることができるため、肌の露出が多いときでも自信をもつことができます。
そのほか、VIOやワキなどを脱毛すると、ムダ毛によるムレやかゆみ、臭いの軽減に繋がることもあります。
脱毛のデメリット
・お金がかかる
・脱毛サロンやクリニックに通う時間を作る必要がある
・予約が取りにくいことも
・痛みがある脱毛法も
自己処理にかかる費用は、カミソリやクリームなどの料金なので低価格です。しかし、脱毛にはそれなりに費用がかかります。費用を抑えたい場合は、サロンなどで行われているキャンペーンなどの割引を活用するといいでしょう。
また、脱毛をするには脱毛サロンやクリニックに通う必要があります。全身脱毛の場合、一回あたりの時間が長くかかります。そのため、脱毛に通うためにはしっかり時間を作る必要があります。
また、定休日や人気の度合いによって予約が取りにくいこともあるため、自分のお休みの日にきちんと通えるのかどうか事前にチェックしておきましょう。
脱毛を始めるタイミング

「肌の露出が増える夏までに脱毛しておきたい!」そんな場合、いつ頃から脱毛を始めるといいのでしょうか。
脱毛を始めるタイミング▶︎いつがベスト?
脱毛を始めるのにおすすめなのは、秋・冬の時期です。
【春・夏の脱毛事情】
春・夏は脱毛シーズンの最盛期で多くの人が脱毛をスタートさせる時期です。ですので、脱毛サロンやクリニックに予約が集中してしまいます。
特に土日は混雑するため、できるだけ早くから予約することが必要です。そうしないと予約を取るのが難しく、なかなか施術を受けることができないという可能性もあります。
せっかく夏に向けて脱毛しようと決めたのに、予約が取れずなかなか脱毛が進まないまま夏が過ぎてしまうなんて悲しいですよね。
【秋・冬が脱毛スタートにおすすめの理由】
とても混雑する春・夏に対し、秋・冬は脱毛を始める人が比較的少なくなる期間です。この時期であれば予約も取りやすく、夏までに何度か脱毛しておくことができるため、しっかりと夏に備えることができます。
また、秋冬は肌にダメージを当てる紫外線が少ないというのもポイントです。
脱毛をしたあとは、肌がとてもデリケートな状態です。夏の陽射しでダメージを受けると、色素沈着が起こりやすくなったり痛みを感じる可能性もあります。
そのため、肌トラブルを抑えるためにもできるだけ春・夏ではなく秋・冬のタイミングで脱毛を始めるのがおすすめです。
さらに、秋・冬は脱毛する人が少ないため、サロンでキャンペーンを行うことも多く、低価格で脱毛を始めることができるかもしれませんよ。
脱毛できない場合は?
実は、体や肌のコンディションがしっかりと整っていないと脱毛を受けることができないということもあるため、脱毛サロンやクリニックに行くときは注意が必要です。
【日焼け、シミ・ほくろ】
日焼けをしてしまった場合や、シミやほくろがある場合です。レーザー脱毛や光脱毛はメラニン色素に反応して脱毛を行うため、肌にメラニン色素が多いと肌にも反応して肌にダメージを与えてしまいます。
安全に脱毛を行うため、日焼けの度合いが強い場合は脱毛を受けることができないこともあります。また、シミやほくろがある場合は、その部分を避けて脱毛を行うことになります。
【肌や体の調子が悪いとき】
肌がとても乾燥している場合やホルモンバランスが崩れているとき、風邪を引いていて体調が悪い時などは、肌のバリア機能も弱っているため肌トラブルが起きやすくなってしまいます。
こういった場合は、肌を傷めて赤みやかゆみが強くでたり、肌に炎症を起こしてしまうことがあります。さらに、肌が弱っているときは、通常よりも痛みを感じやすいため痛みによる負担が増えてしまうこともあります。
安全に脱毛を行うためには、肌や体のコンディションが良くない場合は脱毛を受けることができない場合があります。
こういった不調は、施術前にカウンセリングなどで確認されるため、何らかの不調がある場合は隠さずに申告するようにしましょう。
脱毛には、レーザー脱毛、光脱毛、ニードル脱毛などさまざまな種類があります。また、脱毛を行なっている場所も脱毛サロンと医療脱毛クリニックがあり、それぞれにメリット・デメリットがあります。効果や価格、通いやすさなどをしっかり比較し、自分に合った脱毛を選んでツルツルの肌を目指しましょう!